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2021年02月25日

最低限知っておきたい「景品表示法」について。景表法に違反しない&喜ばれやすいノベルティとは?

ノベルティは「景品表示法」を守って製作しなければなりません。もし「景品表示法」に違反してしまった場合、消費者庁より景品類の提供に関する事項を制限、もしくは景品類の提供を禁止される可能性もあるので注意が必要です。そこでこの記事では、「景品表示法」の概要や限度金額などについて解説!併せて、「景品表示法」に違反しない&喜ばれやすいノベルティグッズもご紹介します。

1.景品表示法(景表法)とは

販売促進や集客、ブランディング……etc。

様々な効果が得られるとして、業界や規模を問わず各企業が力を入れている“ノベルティの制作・配布”。ノベルティを制作・配布するにあたって効果を意識することはもちろん重要ですが、大前提として“景品表示法”に違反しないよう気を付けなければなりません。

“景品表示法”とは、1962年に制定された法律。正式名称は「不当景品類及び不当表示防止法」で、景表法と略される場合もあります。

一般消費者の利益を保護するために設けられた法律で、主に「景品類」と「表示」の2つの項目でそれぞれ規制が定められています。

2.そもそも「景品類」「表示」とは

「景品類」と「表示」ではそれぞれ定義と規制内容が異なります。

 

▼景品類

景品表示法上での「景品類」に該当するものは以下の通りです。

・消費者を誘引するための手段として

・事業者が自己の供給する商品およびサービスの取引に付随して提供する

・物品や金銭、その他の経済上の利益

つまり、イベントや展示会にて集客効果を狙い配布するノベルティや、商品購入特典として配布するノベルティは「景品類」に分類されます。

また、景品類は「一般懸賞に関するもの」と「共同懸賞に関するもの」「総付景品(そうづけけいひん)に関するもの」の3つに分類されており、提供できる景品類の限度額がそれぞれ定められています。

もし定められている限度額を超える過大な景品類を提供した場合、提供を行った事業者に対して、消費者庁より景品類の提供に関する事項を制限、もしくは景品類の提供を禁止される可能性もあるので注意しなくてはなりません。

 

▼表示

景品表示法上の「表示」は、不当な表示で消費者に誤解を招くものを規制する法律です。例えば綿90%混のTシャツを“綿100%”と表示したり、他社と同じ内容量の商品であるにも関わらず“他社の2倍”であるかのように表示したりといった、消費者をだますような表示を禁止しています。

主に商品のパッケージや看板はもちろん、CMや広告、セールスの電話、キャッチコピーなども景品表示法の「表示」項目の規制対象に該当します。

3.配布方法で限度金額が違う!?

前項にてご紹介したように、多くのノベルティは「景品類」に分類されます。そのため、景品類の分類によって提供できる景品類の限度額には注意しなければなりません。

各分類の定義・限度額は以下の通りです。

 

3-1.一般懸賞

<定義>

商品を購入またはサービスを利用されるお客様に対して、勝敗や優劣によって景品を提供すること。

【例】抽選で当たった人がもらえるノベルティ、来場者が参加できるクジに当たると貰えるノベルティなど

<限度額について>

【取引価格5,000円未満の場合】最高で取引価格の20倍まで

【取引価格が5,000円以上の場合】10万円

ちなみに、最高額だけでなく総額も定められています。一般懸賞の総額は取引価格の金額に関わらず、懸賞にかかる売り上げ予定総額の2%と決められています。

3-2.共同懸賞

<定義>

商品を購入またはサービスを利用されるお客様に対して、一定の地域・業界の事業者が共同して景品類を提供すること。

【例】ショッピングモールや商店街などでの抽選会、複数の企業が合同で行う懸賞など

<限度額について>

取引価格に関わらず30万円が上限と定められています。また、総額は懸賞にかかる売り上げ予定総額の3%と決められています。

3-3.総付景品(ベタ付け景品)

<定義>

消費者に対して、懸賞によらず提供されるもの。申し込み順や先着順で提供されるものも総付景品に該当します。

【例】展示会やイベントへ来場した全員へ配る粗品、アンケートに回答した方全員に渡すお礼の品など

<限度額について>

【取引価格1,000円未満の場合】200円まで

【取引価格が1,000円以上の場合】取引価格の10分の2

4.景品表示法に違反しない喜ばれるノベルティ4選

最後に、景品表示法に違反しない&喜ばれやすいノベルティグッズをご紹介します。

 

■マスク

コロナ禍のいま、マスクは喜ばれやすいノベルティグッズの一つ!低コストで制作できますし、コンパクトで持ち運びしやすいのも魅力です。また、企業の衛生に対する意識を印象付けることも出来ます。

■ボールペン

ボールペンは性別や年代を問わず喜ばれやすいアイテム。学校や職場はもちろん、家庭でも使えるのでノベルティとして配るのに最適です。

■エコバッグ

レジ袋の有料化に伴い需要の高まったエコバッグをノベルティとして配る企業も増えています。ひとくちにエコバッグといっても素材や形などは様々ですが、ノベルティとして作するのであれば、丸洗いできる使い勝手の良いものがおすすめです。

■タオル

実用性に優れているタオルも、相手を問わず喜ばれやすいノベルティグッズです。加えてmシンプルなデザインであれば低コストで製作できるので、大勢に配布する用のノベルティにももってこいです。

5.ノベルティを制作する際には“景品表示法”を違反しないように要注意!

冒頭でもご紹介したように、ノベルティグッズを製作・配布することは販促活動として役立つだけでなく、様々な効果が発生します。少ないコストで自社やブランドを印象付けることが出来ますし、購入意欲を刺激して商品の販売を促進させることもできます。

ただし、より効果を得るためには商品選びやデザインに要注意!ノベルティを受け取った側にマイナスなイメージを与えないためにも、今回ご紹介した景品表示法に違反してしまう“法的にクリアできないもの”や、“受け取ってもらえないようなもの”を作しないよう心掛けましょう。

ちなみに、弊社・コシオカ産業ではこれまで様々なジャンルのノベルティを手掛けてきた実績があるので安心してお任せいただけます!

弊社では様々なニーズに対応できるように、選りすぐりのデザイン事務所やプロモーション会社、ブランディング会社と提携。記事内でもご紹介したようなマスクやボールペンはもちろん、SNS映えするデザインのノベルティなど、お客様のニーズ・想いに合わせて最適な企画・デザインを提供しております。

 

「ノベルティを製作したいけど、商品選びで悩んでいる…」

「具体的に何から始めればいいのかわからない」

「初めてノベルティを製作するので、景表法を違反しないか不安…」

 

上記のようなお悩みを抱えている方は、ぜひコシオカ産業までお気軽にお問い合わせください!

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