2010年07月24日
二代目
皆さん、こんにちは!
先週と違い、梅雨も明け今週は信じられないほどの暑さです。
わずか一週間で気候がガラッと変化した感じです。
子どもたちも夏休みに入ると思いますので、熱中症や水の事故にはくれぐれもご注意下さい。
さて今日は私の歴史観の一端を披露させて頂こうと思います。以前にもお話したかもしれませんが、私は歴史が好きです。その中でも戦国時代と幕末から明治維新、いわゆる激動変革の時代に最も興味を惹かれます。
その激動の時代を背景に誰が何を感じ、どの様に行動し何を成して来たのかを紐解いて行くことが面白いと思っています。
この様な切り口で書かれた童門冬二さんの歴史小説や人物史を私も随分読ませて頂きました。
童門冬二 – Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%A5%E9%96%80%E5%86%AC%E4%BA%8C
Amazon.co.jp: 童門冬二 – 和書: 本 http://www.amazon.co.jp/s?ie=UTF8&rh=i%3Astripbooks%2Cp_27%3A%E7%AB%A5%E9%96%80%E5%86%AC%E4%BA%8C&field-author=%E7%AB%A5%E9%96%80%E5%86%AC%E4%BA%8C&page=1
今日はその中でも、徳川秀忠について少し触れて見ようと思います。
徳川秀忠はご存知の様に江戸幕府における二代将軍です。
私があまり有名ではない徳川秀忠に興味を持ったのは、下記の様な理由からでした。
戦国時代の覇者と云われる織田信長、そのあとを継いだ豊臣秀吉、様々な理由はあったにせよいずれも一代で滅んでいます。
そして最後の覇者となった徳川家康、この徳川時代だけが長きに渡る安寧の時代を築きます。
いくら英雄といえども一代で滅ぼしてしまうと云うことは、あとに残された人達を不幸にすることを意味します。 何故、徳川は継続することが出来たのか? 疑問が湧いてきました。
初代は偉大であることは間違いないですが、継続的に繁栄して行く為には、もしかすると、初代以上に二代目の役割と云うものが重要になるのではないか?
徳川には秀忠と云う二代目がその重責を果たしたからこそ、継続出来たのではないか? そういった仮説に至りました。 そこに加えて私も会社の二代目と云う共通点も有り興味を持ったと云う訳です。
秀忠は歴史上有名ではあまりせんので、あまり文献が残されていませんが、その数少ない中から推察すると、やはりほぼ私の仮説とおりでした。
秀忠はまず外様で有力な大名を難癖をつけてでも次々と改易していきます。 初代家康、三代家光と比較してもその多さは群を抜いています。
参勤交代制度にしても、実施は家光ですが、その青写真は秀忠が描き、その後将軍職を家光に譲り家光の功績として実施させたふしがあります。
今の脅威、そしてこれからの脅威を取り除き、権力を徳川に集中増大させ、確固たる地位を築いて行ったのです。
そして中央集権、地方自治の仕組みや管理体制を築いて行き、江戸幕府の基礎が確立されました。
これらの基礎が世界でも類を見ない260年も長きに渡る平和国家を築いたと言っても過言ではありません。
徳川秀忠は決して武力に長けた人物ではありませんが、卓越したマネジメント力を持ち合わせた有能な政治家だったのです。 だから、徳川時代だけ継続したのだと考えられます。
秀忠を探ることによって、二代目としての役割がはっきりと見えて来た気がしました。 会社で云うと初代は起業しその事業を軌道に乗せるまでに相当の時間を費やすことになります。 松下幸之助さんの様に稀に家康と秀忠の能力を合わせ持たれた創業者はおられますが、それらの方々は一代で大手企業に育てあげ、今も尚継続した企業運営をされています。
しかし、多くの中小企業はそうではありません。
日本においては昭和40年代創業が一番多いとされています。 となると、正に今二代目にバトンが渡され二代目社長が数多く誕生している訳です。
ただ受け継ぐことをしていたのでは、その役割を果たすことは出来ません。 初代の行って来た事を精査し、秀忠の様に継続安定成長させる青写真と仕組みを再構築していかなければならないと考えます。
これこそが二代目に与えられた役割であり使命だと思うのです。
かく言う私もまだまだ、偉そうに言える程、確立出来ている訳ではありませんが、常にこのことはブレずに認識として持っているつもりです。
二代目の皆さんがこの様な意識を持ち、僅かずつでも結果を出し続けて行けば、日本経済も再生出来るのかもしれません。
厳しい経済環境ではありますが、皆さん力を合わせて頑張って行きましょう!
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