2011年04月09日
信号機理論
皆さん、こんにちは。
随分、暖かくなってきましたね。 桜も遅ればせながら、咲きつつあるようです。
さて、今週は先週ご紹介しました、持論の「信号機理論」について、少し話をしたいと思います。
これは、特に若い人が人とのコミュニティや商談をする際などに、有効な手段だと思います。
弊社では、関連会社との商談は、「信号機理論」で原則行うよう教育をしています。
それでは、信号機理論とはどのような事か?と言いますと、人とのコミュニティや商談の際は、文字通り信号機のように、まずは青、そして黄、最後に赤、この順番通り対処しなさいということです。
よほど、互いの信頼関係が構築されていれば別ですが、そうでない限り順番を間違うと交通事故を起こし、信頼を失墜させることになり兼ねません。
私がこの考えに至ったのは、若い頃の苦い経験から来ています。
商社を退職し、父親の会社に入って3年位たった頃で、私も20代だったと思います。
まだ、会社も小さく、ある程度任されたのはいいですが、何もかも1人でしなくてはならない状況でした。
父親の見よう見まねで、仕事をしていましたが、例えば仕入れ商品に問題が発生した時、父は仕入れ先に対して、厳しい態度で臨むのが常で、信号機でいうところの、いわゆる「赤」から入っていました。
私も任されてから、そのような時には社内外とも「赤」で対処していました。 当然ながら、父が対応しようが、私が対応しようが、結果にかわりはありませんが、それを繰り返すうちに、社内外と私の空気感が、ギクシャクしていることを、ある時感じました。
当たり前の事ですが、父は今までの経験、実績、年齢そして長年に渡って培って来た信頼関係があり、その背景があったうえでの「赤」ですので、相手も理解、納得でき、その空気感を損なうことはないのです。
私の場合は、年も若く、経験や実績も浅いうえ、信頼関係も構築されていない中で「赤」を発する訳ですから、結果は一緒でも、相手の「気持ち」として納得できない部分が少しずつ、積み重なり空気感が悪くなったのでした。
しかし、仕事をするうえで、人生を歩むうえで「赤」を言わずに一生を終えることは、まず出来ません。
どのようにすれば、信頼関係をまだ構築できていない人でも、空気感を損なうことなくコミュニティをとる事が出来るのか? 若い私は随分悩みました。
そこで、考えついた答えが「信号機理論」なのです。
先ほどの仕入れ商品に問題が発生した場合、「今回は引き取りましょう」「引き取るにはどうしたら良いか?一度考えます」と言ったように、まず「青」信号で対応する努力をします。
次に「今回は、なんとかしますが、次回万が一発生した場合は、引き取れませんよ」と言ったように「黄」信号を発しておきます。
そして、仮に又同じ事が発生した時は、迷わず「赤」信号を発する訳です。
車両の運行においても、信号機の存在が事故を防いでいるのと同様に、人とのコミュニティにおいても、この考えをもって対処すれば、事故も未然に防げるのではないか?と思います。
いくら友達だと言っても、「赤」だけで理解してくれる人は少ないはずです。
言う方にとっても「赤」は発したくないと思いますし、聞く方にとっても、背景のない「赤」は腹立たしいものだと考えます。
私も年や経験を重ね、いきなり「赤」で対応しても大丈夫な信頼関係が随分出来てきたように思いますが、この考えの元、これからもコミュニティを図りながら、その信頼関係の輪を広げて行きたいものです。
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