2011年05月27日
JAL再生
皆さん、こんにちは。
今日からしばらく生憎の雨模様です。この時期、雨も降らなければなりませんが、台風の影響によるものだと言います。
5月に台風が来ること自体、私が小さい頃はあり得ませんでしたので、何か違和感を覚えます。
日々の変化は何につけ、わからないものですが、着実に温暖化は進行している感じがします。
さて、少し前になりますが、JALのマークが、昔の鶴のマークにリニューアルしたとの報道がありました。
やはり、JALは日本を代表する航空会社とのイメージが強く、海外から帰国する際も、鶴のマークを見ただけで何かほっとした気分になったものです。
今そのJALも会社更生法をうけ、再建のまっただ中にあります。
そして、その陣頭指揮をとっておられるのが、京セラ創業者の稲盛和夫さんです。
稲盛さんは再三の会長就任要請を受けておられたそうですが、年齢的なことを理由にお断りされていたようです。
しかし、度重なる要請に、日本の航空会社の象徴でもあり、倒産すれば、経済的影響が計り知れない。 加えて、何よりも何万人もの雇用を守らなければならないという一心から、無償での会長職を受諾したと言います。
そして着任し、最初に気づいたことは、JALの幹部は資質のない人があまりにも多すぎる。これでは八百屋の経営も出来ないと誇張ではなく、正直そう思ったそうです。
JALの倒産は、幹部の資質、危機感の希薄、傲慢にあると断じておられます。
本来、倒産したなら職を失い路頭に迷わなければならないわけですが、JAL再生は国土交通省などが支援をして、飛行機を飛ばし続けながら行うという異例の措置がとられました。
その為、運航を止めずに職場にそのまま残り仕事が出来るので、倒産したという意識がないわけです。
ですから、稲盛さんは倒産したことをわからせ猛省を促し、意識改革を計ることが急務と考え、昨年6月から幹部を中心に50人以上集まってもらい、共同勉強会を始め、今では1500人以上の人達が、真面目に受講をし、幹部の意識が変わり、その人数が増えていくのと比例して業績も回復していったと言います。
その時、意識改革の象徴にしたのが、中村天風という方の言葉だそうです。それは、次のような言葉です。
「新しき計画の成就は、ただ不撓不屈の一心にあり、さらばひたむきにただ想え、気高く、強く、一筋に」
というものです。
意識が変われば己の行動が変わる。 己の行動が変われば、相手が変わる。相手が変われば、結果が変わる。
といいます。
今、稲盛さんの喜びは、お客様から「JALは変わった」と手紙を貰う回数が増えてきたことだそうです。
そして、この3月で倒産後、第1期の決算が終わり、結果として、更生法の計画をはるかに上回る、18000億円をこす経常利益が出たそうです。
私もなかなか社員達のスイッチを入れてあげられずにいますが、この様な話を耳にするにつけ、意識が変わった時、人の持つ底力と無限の可能性を感じられずにはおれません。
この様な喜びと達成感を与えてあげたいものです。
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