2012年11月30日
初講演その①
皆さん、こんにちは!!
本社工場の目前にある二上山は、鮮やかに色づき、正に今、紅葉の見頃という感じです。
まぁ~それにしてもホントに月日の経つのは早いもので、はや11月も終わりですね。
今年も残すところ、あと1ヶ月となってしまいました。
しっかりと自分達の仕事を全うし、2012年を締めくくりたいものです。
実は先般、自身初の講演会を行いました。
これは、TKC全国会の会計事務所のご依頼を受けて行ったものです。
日本の中小企業は、昭和40年代創業が一番多いといわれています。
そして、ここ10年位の間に2代目へバトンが引き継がれているという構図になっています。
ただ、その後、高度経済成長は止まり、バブルは崩壊し、モノは溢れ、政治は混迷を深め、更にリーマンショックに見舞われ、昨年は大震災、原発問題と、時代は転がる様に右肩下がりへと加速しているというのが現状です。
事業を引き継がれた2代目社長は、その様な時代の憂き目も相まって、業績を落としている会社が圧倒的に多いという状態です。
ある調査によりますと、5社中4社が業績を落としていて、黒字企業は24 %だということです。
当社も同様でした。
創業事業の業績悪化から、事業転換を余儀なくされ、かなりの痛みを伴いましたが、再び成長路線に乗りつつあります。
今はこの方向性を確固たるものにしなくてはなりませんので、部長や課長には喧しく言っているところです。
今回の講演は、その様な成功体験を話して欲しいということが趣旨でした。
私自身、まだまだ成功したとは、おこがましく、微塵も考えていませんが、同じ境遇の方々に、私が行って来たことをお話させて頂く中で何か1つでも2つでも切っ掛けにして下さればとの思いから、僭越ながら引き受けさせて頂いた次第です。
タイトルは、「成長企業へ~2代目社長、苦難の日々を乗り越えて~」というものでした。
まず、当社の変遷を時系列で赤裸々にお話をさせて頂きました。
その時、私が何を思い、何を考え、どの様な手を打って来たかを話させて頂きました。
その次に自社を客観的に把握することの大切さをお話しました。 (自身も客観的に把握することをお勧め致します)
よく耳にするのは、会社であれ、個人であれ、「一生懸命頑張っているのに…」ということです。
今の時代、会社も個人も一生懸命、目の前の仕事をしているだけでは良くなることは絶対にありません。
良くなるとするならば、高度経済成長の時だけです。
今は、どの方向性に向かって一生懸命頑張っているのか?が問われている時代なのです。
従って、現在の自社(個人)を客観的に把握し、その状況を踏まえ、どの方向に進まなければならないのか?を導き出す必要があるのです。
私は現状把握においては、次の2点が重要だと考えています。
まず1つは、自社分析です。
自社の①技術力(商品開発力)、②営業力、③顧客、④人材、⑤財務体質、これらを客観的に分析をしなければなりません。
それともう1つ、「市場における自社の位置」これが重要です。
市場を川に例えた場合、その源泉は時代やマクロ的な政治、経済であると思います。
その源泉によって作り出された川という名の市場は、水量が多い時や少ない時、魚が豊富に捕れる時や捕れない時、その折々によって様々な状況に変化します。
また、川の上流は流れが激しく、下流は流れが緩やかであるというのも川の1つの特徴です。
川という名の市場で、自社はどの位置で漁を行っているのだろうか?
これが市場における自社の位置を把握するということです。
一般的に、上流であれ下流であれ、川に面して漁を行っている位置の会社はBtoC企業だろうと考えています。
果して自社は?
本流から外れた支流の、しかも末端あたりで漁をしていませんか?(当社の創業事業が、この位置でした)
もしそうであれば、今の時代、水量が激減していて、もはや魚も捕れにくくなって来ている筈です。
だから、いくらそこで一生懸命、魚を捕っているといっても以前の様な大漁にはならない訳です。
そこで漁をするならば、仕掛けを変えてみる、それでも駄目なら、魚がいそうな位置へ行ってみる、この様な方向性を打ち出し、それに向かって一生懸命頑張らなければならないのだろうと思うのです。
「自社の分析」「市場における自社の位置」これらを客観的に把握し、自社の強みと弱みを認識して、今の事業はあと何年位大丈夫なのか?を掴んでおくことが肝要であると考えています。
事業は人と同じで必ず、寿命が来ます。
それが上述の分析によって、あと5年なのか?10年なのか?30年なのか?これを把握し、その間に、次の事業へとスムーズに移行しなければなりません。
この手が遅れれば遅れる程、痛みを伴いますし、会社が窮地に立たされることになると考えます。
例えば、かつてカネボウという会社がありました。
当初は紡績を主たる事業とし、その後、化粧品事業を展開し急成長、しかし、それに胡座をかいた訳ではないかもしれませんが、結果的に次に繋がる事業が芽生えず、最終的には寿命がつき、会社再建に伴い、事業譲渡などが行われました。
「経営は多角化でなければならない。」
かのドラッカーもまた、その様な見解を出しています。
昔、高度経済成長の時には「この道30年」と諸先輩方から、よくお聞きしたものです。
カッコいい言葉です。
しかし、一度、客観的に自分に問い掛けてみて下さい。
「たまたま、時代の後押しがあって30年間、仕事が出来ただけではないのか?」と。
自社も自身も、客観的に謙虚に考えた時、初めて、次なる道が見えてくると思うのです。
今週は、まず自社を客観的に把握することの大切さをお話させて頂きました。
そして次週は、私自身が試行錯誤した後に、漸く辿り着いた「成長企業への5つの柱」についてお話をさせて頂きたいと思います。
宜しくお願い致します。
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