2013年09月07日
ベトナム視察
皆さん、こんにちは!!
今週、日本では台風の影響もあり、豪雨や竜巻が発生して、大荒れの天候となってしまい、各地でかなりの被害が出たとニュースで観ました。
実は、私は、今週の月曜日から金曜日まで海外に出張へ行っていて日本を離れていました。
ベトナムの首都ハノイというところに行っていたのですが、日本のNHKは放送されていたので、ある程度のニュースはリアルタイムで入っていて、状況は把握出来ていました。
改めて、被害に遭われた地域の方々には心よりお見舞を申し上げます。
さて、…………そのベトナムですが、行くのは今回が初めてです。
今回の目的は、一般的に云われるチャイナ+1の一貫で、コスト改善・カントリーリスクのヘッジを主眼に、ベトナムにおいて協力工場を模索する為、視察に行って来たのでした。
昨年あたりから、ベトナムに限らず、東南アジアの情報を集め、様々な国にアプローチを掛けていました。
シンガポールは素よりタイ、マレーシアという国はもはや発展を遂げている感があり、逆にカンボジア、ミャンマーというところは、まだインフラが進んでいない状況があります。
従って、色々な情報を精査すると、現状ではベトナムがベターだろうという判断です。
そのベトナムですが、国土は日本より若干小さく、人口は約9000万人、経済成長率は約5%強で、ここ数年安定成長、政治は共産党一党独裁で社会主義共和国制を牽き、政治手法は中国と類似しています。
国民性は、真面目で勤勉というイメージで、加えて親日家であると聞きます。
賃金は、ワーカーで月2~3万円というところだそうです。
ただ、原材料は輸入に頼っている割合が現段階では強く、また国内原材料メーカーの育成という観点から関税も高く設定されている為、原材料(樹脂PPで比較すると…)は中国と比べて数十%割高になっています。
ハノイは首都ですが、まだ10年前の中国、日本の昭和40年前後という印象でした。
とにかく、やたらとバイクが多く道は渋滞し、道の両サイドには小さな店が、ところ狭しと軒を連ね、まだ整備途上にあるという印象で、貧しくとも国民が懸命に頑張っている、そんな感じです。
ベトナムに行くにあたり、既に進出されている知人の日系企業の会長に色々と事前調査をお願いし、ある程度の手応えを得たことと、丁度その時期、ハノイにおいて、展示会もあるということでしたので、展示会の視察、工場の視察ということでベトナムに行って来たのでした。
展示会に出展していた企業は約50社ほどでしたが、想像以上にレベルが高いという印象でした。
それもそのはずで、日本企業の投資も活発に行われていて、キャノン、ヤマハ、ホンダ、トヨタ、パナソニックなど名だたるところが現地での生産に力を注いでいます。
また、韓国企業の投資も活発で、サムソン、LGといったところが生産を本格化しています。
多くの出展していたベトナムローカル企業は、その影響を受け、それらの外資系企業に対し、コピー機部品・オートバイ部品・自動車部品・携帯電話部品などを供給している様です。
従って、出展企業のレベルは高い感じがしました。
一方で、自社製品を生産している会社は出展企業にはありませんでした。
また、ベトナムローカル企業に対して、日本のジェトロやジャイカといった貿易を促進する機関も現地事務所を通じて様々なサポートをしている様でした。
丁度ハノイに着いた日も、大阪産業機構のベトナム視察ツアー一行が、中小企業を何十社か伴い来ていました。
現地進出企業も合流し、その晩はレセプションが開催されました。
何故か?私も急遽参加することになってしまいましたが………。
中小企業、貿易推進機構などベトナムへの関心の高さがわかります。
翌日、工場の視察を何社か回りましたが、設備、各管理、5Sと、ある一定の基準は充たしている感じでした。
生産をするということに関しては、問題ないと思われます。
あとは、価格面がどうか?ということです。
上述の様に、人件費は安いのですが、原材料が割高、そして輸送コストも中国よりも遠いのでどうなのか?また、輸送に日数が掛かるので在庫負担も必要になります。
まずトータルで見た場合のコストが問題です。
そして、視察した工場では、外資系現地企業への部品供給がメインでした。
当社が依頼する場合、完成品までをお願いすることになります。
現状では、完成品の生産をする為の組み立てラインとその管理、副資財や自社製造していない部品の調達など完成品を製造するプロセスに不透明感があるのは否めません。
この度の視察は大変有意義なものでしたが、もう少し情報を収集して課題の解決をして行きたいと考えています。
そして、近い将来を見据えてベトナムとのネットワークも構築しておく必要があると改めて感じた次第です。
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