2014年03月12日
世界秩序
皆さん、こんにちは!!
随分、暖かい日も多くなって来ました。
先週までの寒さがウソの様です。
この様な気候で日々、暖かくなって行ってくれればいいのですが…。
さて、話は変わりますが、皆さんもご存知の通り、ウクライナ情勢が緊迫の度合いを深めています。
ご存知の通り、ヤヌコビッチ前大統領が反政府デモにより追放された直後、ロシアが軍事介入をしクリミア自治共和国を実効支配したという構図によって欧米との緊張が高まっています。
元々、ウクライナはソ連(現ロシア)に帰属していました。
現在チェルノブイリはウクライナにある訳ですが、1986年のチェルノブイリ原発事故当時は、「ソ連のチェルノブイリ」として、皆さんも記憶されている事と思います。
その後、1991年のソビエト連邦の崩壊により、ウクライナとして独立をしたという経緯です。
今回のロシアによる軍事介入には、ロシア側の思惑が見て取れます。
ロシアは、世界有数の天然ガス大産出国です。
ソ連時代、東欧から西欧へのガス供給として、大パイプライン網を構築しています。
1990年までソ連という1つの国だったので問題がなかったものが、ウクライナの独立によって天然ガスの供給や料金設定をめぐる争いがソ連崩壊直後から起こっています。
また、重要なロシア海軍基地も元々、クリミアにありウクライナ独立後から使用権が発生する状況になっています。
ソ連崩壊によって、結果的に重要な海軍基地がウクライナのクリミア自治共和国に残り、且つ、欧州への天然ガス供給の内、60%はウクライナを経由するパイプラインを使用しなければ供給出来ない現実があります。
正に、ロシアは地理的な観点からウクライナによって喉元に刄を突きつけられている格好にある訳です。
この様な潜在的な課題を抱えた状況下で、ウクライナ政権が親ロシアであれば、然程、問題は顕在化されず表面的には良好な関係が続く訳です。
前政権のヤヌコビッチは、親ロシアでしたので然程、問題が表面化する事がありませんでした。
しかし、昨年の11月、ヤヌコビッチ大統領がEU加盟の条件となる協定の署名を見送った事から、それに反発する親欧米の反政権デモが勃発し、前大統領は追放され、親欧米の暫定政権が誕生したという形です。
ロシア側としては、上述の内容から危機感を感じ、力技に出たというシナリオになる訳です。
ただ、この軍事介入は、国際法違反である事は明白です。
1つのアメリカ主導による世界秩序への挑戦とも取れる行為です。
万が一、プーチン大統領が何の代償もなく済めば、中国、イランなどアメリカに挑むリスクが少なくなり世界秩序を脅かし兼ねません。
今回の事は、当事者であるクリミア自治共和国がロシア編入を決議した事を受けて、より問題を複雑化して行く様相を呈しています。
以前のブログに2013年は、新しい指導者が先進国を中心に続出し、世界の綱引きが始まるとの主旨を書かせて頂きました。
日本においても、隣国の新しい指導者達によって領土問題が勃発してしまいました。
主権国家として、自国は自分達で守る事の出来る高い政治力を身につけておく必要がありますし、首相が代わっても同様のレベルで行える組織力も身につけておく必要があります。
これは時代が渦巻く中、私達、中小企業においても同様の事が云えます。
親会社に守られているのではなく、自立した事業の展開が求められているのです。
その為には、やはり高い人材力と組織力が必要なのです。
この度の問題は、アメリカ、EU 、国連加盟国やロシア、ウクライナ、クリミア自治共和国、そして日本はどの様な落とし所を見つけ決着を計るのでしょうか?
政治力が試される大きな局面です。
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