2014年11月19日
師走総選挙
皆さん、こんにちは! 段々と寒くなって来ました。 気が付けば11月も終わろうとしています。
また、ここに来て政局も俄かに忙しくなって来ました。
衆議院を解散し総選挙を行うとの事です。
大義なき総選挙という感は否めません。
消費税の更なる引き上げは延期されましたので良かったと思いますが、予想以上の経済指標の悪さから、支持率が落ち込まない内にやってしまおうという感じです。
以前にも産業構造が変化した日本にあって、過度の円安は経済を悪くするとブログで記述しましたが、残念ながらその通りになってしまいました。
本年4月の消費税増税前、個人消費が上向き、企業業績が良くなりつつありました。 この時は住宅や自動車などの駆け込み需要があり大手企業を中心に業績が上向きました。
しかし、実はその前からも徐々に消費は回復をしていました。 その要因は円高でした。 3年前の話です。 当時もデフレの出口とはいえ、企業業績は平均的に悪い状況でした。 従ってサラリーマン達の平均給与も年間数十万円下がっているという状況でした。
しかし、それから1年位経過し、一昨年の終わり頃から、円高還元セールの下、食料品や生活用品の相次ぐ値引きが実施されました。 可処分所得が低くなる一方の時に、必需品が値下げになる訳ですから、私達消費者にとっては有り難く生活し易い状況が生まれました。 これによって消費は徐々に回復をしていったというのが私の見立てです。
これが続いていれば消費が伸びる訳ですので、モノを造らないとなりません。 需要が伸びますので、供給元である中小企業にも潤いがもたらされます。 そしてこの環境が続けば、少し企業留保ができたのち給与アップも実現し、更に消費が伸びるという好循環がもたらされた筈でした。
まず政府、日銀が見誤った点は次の内容だと考えています。 長年続いて来たデフレに歯止めをかけなくてはならない! これはアベノミクスの原点です。 私もその通りだと思います。
しかし、今まで10年にも及んだデフレは、安くてもモノが売れない、だからもっと安くしなければならない、それにより企業収益は悪化して行き、給与が上がらず、失業者が増加する‥‥典型的なデフレによる症状でした。
一方、今回の価格の引き下げはそれではなかったのです。 この10年にも及んだデフレから、大手企業、中小企業はその生き残りから海外生産にシフトしています。 そこに円高の波がやって来た。 原材料や輸入商品も下がって来た。 まだ、消費は伸びていないけど利益が出る状況になった。 今までの損失を少し補った後、利益還元をしようという観点から価格の引き下げが実施されたのです。
従って、前者の価格引き下げとは根本的に違い、価格を引き下げても企業としては利益を生み出せる状況だったのです。 そこに、給与が一向に上がらない消費者も必需品が少しでも安くなれば助かり家計が少しでも潤うとの思いから消費が徐々に伸びていったというシナリオだったのです。 政府、日銀は同じ価格引き下げでも、その背景を取り間違え、円安容認、空前絶後の金融緩和、そして消費税増税という間違った処方箋を矢継ぎ早に断行し、経済は悪くなっていったという事だろうと考えます。
これには、一部の自動車産業、経団連の自社利益を優先する突き上げもあった事は事実でしょうし、安倍総理の立場上、選挙を考えると大きな声には逆らえないのかもしれませんが‥‥。
また、それらの人達は大義名分として、日本は中小企業を中心とするモノづくり国家だ!これ以上モノづくりを海外に流出させてはいけない!といわれます。 果たしてそうでしょうか?
私は最早、一時のメイドインジャパンの定説は少しずつ薄れて来ているとみています。 大手白物家電メーカーの衰退をみても明らかな事ではないでしょうか? また、中長期的にみてもその流れには逆らえないと考えています。 何故なら、昔の日本がそうであった様に、今や中国、東南アジアなどは日進月歩で進化しています。
今後も中近東、アフリカへとその波は続いて行く筈です。 日本という国は中小企業のモノづくりが下支えしている事は事実です。 その数、労働人口の比率からしても明らかです。 しかしながら、今後、中途半端なモノづくりでは世界的にみて通用しなくなります。 余程卓越した技術があれば別ですが‥‥。
しかし、これもイタチごっこになる可能性は大です。 これらは市場の流れです。 しかも世界的にみた市場の流れなのです。 時代は政治家達が造り、市場は生まれます。
しかし、このモノづくりにおける世界の流れはイチ日本国の総理大臣でも止める事の出来ない流れです。 市場に任せる所は任す。 政治がしなければならない所は、政策を打ち出し導いて行く‥‥。 そこの見極めが大事だと思います。 いつの時代も市場により淘汰されてしまう企業はあるものです。 それは自己責任と受け止めて私達は企業経営をしなくてはならないのです。 全てはバランスが大事です。 過度の円安、円高は、産業構造が変化した今の日本全体を考えた場合、望ましくはないのです。
色々と評論家の様な事を述べて来ましたが、私自身、安倍総理は、歴代総理の中でもリーダーシップがあると僭越ながら考えています。 何故なら、政策を打ち形に変えるスピードが早く、そしてその形になった量も半端ではありません。 今までの総理とは比べ様もありません。 何かを形に変えるから賛否両論が生まれます。 これは出来るリーダーの特徴でもあります。 何もしない人にはそれすら起こりません。 やって良かった事、悪かった事、あって当然です。 安倍総理なら、過ちを正し、再びあるべき方向へ導いて頂けるものと1国民として期待をしている所です。
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