2015年05月21日
保守=保身?
皆さん、こんにちは‼
初夏を思わせる天気ですね。
湿度も高くなく、爽やかな暑さという感じです。
先週5月17日、爽やかな熱さ?かどうかは分かりませんが、大阪市を二分する「大阪都構想の是非」という長きに渡る熱き戦いに決着がつきましたね。
結果はご存知の通り、反対多数で否決されました。
今まで私達の政治に対するスタンスは、どちらかというと、あまり関心はなく「また、政治家達が何か勝手にやってるわ‥‥自分達が投票しても何も変われへん」っていう様な感じではなかったか?と思います。
しかし、今回の場合、直接投票で決定するという事もあり、投票率の高さからして、大いに関心があったといえます。
加えて、大阪市民の皆さんは個々に考え悩まれ、投票行動に出られたと思います。
結果はどうであれ、自身で関心を持ち、自身で考え、そして行動をする‥‥これこそが、民主主義の原点であると考えます。
そういう意味で今回の直接投票は、これからの日本にとって意義があったのではないかと思うのです。
私見からすると、残念な結果に終わってしまいましたが、今回の様に関心を持ち、皆が考え始めれば、それぞれ意見も深まり、成熟した社会を築く事に繋がるのではないかと考えます。
私は以前から、今の日本人の性質からして民主主義には向かない国民性だと思っていました。
何故なら、あまり個々の意見というのは持たず、無関心で、事なかれ主義的な感じがするからです。
しかし、日本も昔はそうではなかった様に思います。
戦国時代‥‥明治維新‥‥歴史的にもそれは物語っていますし、近いところでも、団塊の世代の時代には、学生運動が盛んでした。
中にはその熱き思いから過激な行為に出る方々もおられました。
これは誉められた行動ではありませんが、政治に対する関心が強く、その志は現状変化から来るモノでした。
それから、数十年の時が経ち、私達の国は、成熟された総中流階級で単一民族の先進国になりました。
今や、さほど貧富の差はなく、普通に働き、普通に生活をする分には、まぁ何とかやっていける‥‥有難い事に、先人達のお陰で、その様な国になっています。
いわば、今、私達が何かをしなくても先人達が築いた遺産で生活をさせて頂く事が出来ているのです。
それが、いつまで続ける事が出来るかは分かりませんが‥‥‥。
世界を見渡しても、まだまだ成熟されていない国々の方が圧倒的に多い事に気付きます。
貧富の差が激しい‥‥経済が発展していない‥‥教育制度がない‥‥医療や保険制度がない‥‥などなど、彼らは当然、政治に関心があります。
政治が変わらなければ、自分達の生活が変わらない事を知っているからです。
先進国アメリカにおいても政治へは高い関心があります。
これは、日本と違ってアメリカが多民族国家だからです。
それぞれの民族の考えや背景が異なる為、確固たる意見が各々存在します。
強引にいうと、それを議論をし、民主主義のルールに基づき多数決を以って方向性を決めるという事です。
私達の時代は戦争もありません。
有難い事です‥‥‥。
物心がついた時には日本は先進国でした。
有難い事です‥‥‥。
私達の国は島国で単一民族です。
有難い事です‥‥‥。
全てが先人達が改革をし作り上げてくれました。
そして、私達はまだその延長線で生活が出来ています。
本当に有難い事です‥‥‥‥。
日本人は保守的な国民性です。
しかし、本当に現状を守り、進化させる事が出来るのは、改革をもいとわない超保守的な人だけです。
「今を守らなければならない」だから「改革をしなければならない」こういう考えです。
言い方を変えれば、「改革をしなければ今を守れない」という事です。
私も人からは、手前味噌ですが、「決断が早く行動的改革派」と言われます。
しかし、私の友人である香芝市の市長から、「お前は一見改革派やけど、超保守的や」と言われた事があります。
正に、真理です。
保守的に自分だけの事を考えたら、事なかれ主義の方が楽に決まっています。
だから、失礼な言い方をすると、日本人は保守的な国民性‥‥これは間違いないところだと思いますが、ここ数十年の間に私達は、先人達が築き上げてくれた素晴らしい社会にあぐらをかいてしまい、「保身的保守派」になってしまったのではないか?と思うのです。
保守と保身は全く異なる性質のモノです。
私達は、保守=保身と勘違いしてしまっているのではないでしょうか?
今回の大阪都構想による直接投票は、私達に一石を投じてくれました。
変えるも変えないも、まずは、自らが関心を持ち、自ら考え、自ら行動する‥‥‥その事の重要性を。
これは、国や自治体、会社においても全く同様です。
まだまだ世界には、民主主義ではなく、力による現状改革をしようとする国々や組織も多くあります。
私達は先の大戦の反省を踏まえ、二度とあの様な事を起こしてはなりません。
当時も政治主導で戦争に突入してしまったのです。
まずは私達個々が政治に関心を持ち、そして議論を深め、健全な民主主義国家を歩み、次世代へと良いバトンを繋いでいかないといけないのです。
私達の世代だけが、保身的保守では済まされないのではないでしょうか?
私達もまた、時代のリレーランナーなのですから‥‥‥。
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