2017年01月27日
第5の経営資源「ブランディング」の手法②
皆さん、こんにちは‼
今週も厳しい寒さが続いています。
お変わりはないでしょうか?
ただ、この週末は比較的暖かいとの事で、大阪では日曜日15℃の予報でした。
少し寒さの中休み‥‥ホッとしますね。
さて、今週は先週からの続きで、ブランディングの具体的な手法について話しを進めます。
先週のお浚いをしますと、ブランディングの定義は「‥‥‥らしさの追求」である。
そして、「‥‥‥らしさの追求」をする事は、負荷のかかる仕事ではなく、その追求こそが仕事そのものである。
これらの事をまずは理解し、腹落ちさせ、ブランディングは全社員で取り組まなければならない‥‥‥‥‥こういう事でした。
通常、ブランディングというと、その具体的な施策として、パンフレット制作、webサイト制作、SNS、ブランドメッセージ策定、ロゴ制作、イベント出展、オフィスデザインなどが一般的だと思います。
いわゆる見た目を整える‥‥ビジュアルアイデンティティーです。
これもブランディングには重要な要素ではありますが、それ相応の費用が発生します。
上述のように、ブランディングとは、「全社員で取り組む、‥‥らしさの追求」です。
幾ら見た目だけを整えても、全社員が取り組む姿勢、その中身が伴っていなければ、結局、投じた金額が無駄になってしまうだけで、ブランディングは上手くいきません。
私もこれで大失敗をしました。
先週お話ししましたように、ブランディングは第5の経営資源‥‥‥中小零細企業ほど、ブランディングに力を入れなくてはならない時代です。
そこで当社では、再ブランディングをするにあたり、順序として、お金の掛かるビジュアルアイデンティティーは必要最低限(コーポレートサイトのリニューアル)だけにするとして、まず中身を作る事を最優先にしました。
樹木に例えると、しっかりとした根っ子には、太く大きな幹が育ち、そこには力強い青々とした枝葉が茂ります。
企業も同様に、まずしっかりとした根っ子が無くてはなりません。
その根っ子にあたる部分が、経営理念であり、ビジョンであり、行動指針であり、コーポレートストーリーであり、そしてステークホルダーや1人1人の社員の方々です。
そこがしっかりとしていると、太く大きな幹が育ち、やがて各事業の枝葉が茂る‥‥‥という事になります。
従って、この道理を理解すると、順序として最初にしなくてはならない事は、しっかりとした根っ子の部分を作るという事になる訳です。
1. 経営理念、ビジョン、行動指針の策定
これらは、太く大きな幹を育てる根っ子として、全社員が理解をする事で「理念、ビジョンの為にやるんだ!」という個々のモチベーションが高まり、一体感を演出出来るような錦の御旗で無くてはなりません。
通常、経営理念は、社会貢献、戦略や戦術のヒント、成長性、夢‥‥これらが盛り込まれているのが望ましいと言われています。
ビジョンは、目指す将来像の明確化です。
この根っ子の3つ、経営理念、ビジョン、行動指針‥‥これらの整合性を図り、全社員が一丸となって邁進出来る錦の御旗を作る事‥‥これが最初です。
因みに、当社は以下の通りです。
経営理念
「無限の発想と新しいモノ創りで日本を変える」
ビジョン
「百年企業への挑戦」
行動指針
「One for all All for one 〜1人は皆んなの為に、皆んなは1つの目標の為に〜」
ただ‥‥‥この3つを作ったからといってまだ根っ子が出来た訳ではありません。
いわば種を蒔いた状態です。
経営理念‥‥ビジョン‥‥という樹木の種だという事です。
しかし、そのまま放置をすれば種は腐ってしまいます。
その種に水をやり、しっかりとした根っ子に育てるのが社長以下全社員の方々なのです。
これによりしっかりとした根っ子が出来、太く大きな幹も育つ事に繋がります。
ではどのようにして、根っ子を作って行けば良いのでしょう?
当社では以前の失敗から、まずは行動、活動における「‥‥らしさの追求」を全社員でする事にしました。
まず、日々、個々の性格や意識の中で単純に行っている行動から「‥‥らしさの追求」をするのです。
当然ながら、それぞれの「‥‥‥らしさの追求」をする上において、経営理念、ビジョン、行動指針‥‥これらが基準や方向性ですので、それらと整合性を図るという事は絶対条件となります。
1. 日々の行動における「‥‥らしさ」とは?
挨拶、掃除、時間、電話応対、整理整頓、言葉遣い、身だしなみ、片付け、などなど‥‥‥‥様々な日々の行動があります。
個々には、気持ちの良い挨拶をする人、しない人‥‥時間を守る人、守らない人‥‥後片付けをする人、しない人‥‥など、バラバラではないでしょうか?
会社には様々な人がおられますので当たり前の事ではあるかもしれません。
しかし、ブランディングとは「全社員で取り組む、‥‥らしさの追求」です。
まず、この日々の行動に対して「我が社として、‥‥‥らしい行動とはどういうものなのか?」を全社員で追求してもらう事にしました。
挨拶は○○○○○○○○○○とする事が、私達の会社らしいよね。
身だしなみは○○○○○○○○○○とする事が、私達の会社らしいよね。
こんな具合です。
最終的な成果物として「行動規範」にまとめ、全社員が持ち歩き実行する事になります。
これにより、個々バラバラの日々の行動が、全社として「‥‥らしい行動」が出来るようになると考えます。
まずは難しくない日々の行動から、「‥‥らしさの追求」を始めてみましょう!
2. 日々の活動における「‥‥らしさ」とは?
営業マンは日々お客様と対峙をしています。
ここに過度のスキル差や「‥‥らしさ」の差異があったのではブランディングにはなりません。
どのようなプロセスを踏んで進めて行く事が「‥‥らしさ」なのか?
また、プロセスにおけるタスクは何をしなければならないのか?‥‥または、何をする事が「‥‥らしさ」なのか?
プロセスやタスクの成果物はどのような精度のモノが「‥‥らしさ」なのか?
そして‥‥‥‥「当社にしか出来ない事は何か?」「お客様にもっと高い価値を提供する為には何をすべきか?」‥‥これはいわゆるUSP(競合優位性の明確化)と言われるものです。
このUSPがブランディングの最重要ポイントで、これが明確にあるから価値があり、それを追求する事でブランドとなって行くとされています。
従って、活動のプロセスか?タスクか?又は成果物か?‥‥‥‥‥に他社にない提供価値を入れておく必要があります。
これらを議論して、プロセスやタスク表にまとめ、営業チームとして「‥‥らしさ」を追求して行くのです。
営業業務、購買活動、出荷業務、生産活動‥‥‥営業活動だけではなく、全部署がそれぞれの仕事に対する「‥‥らしさ」を追求し活動をするようにしなければなりません。
日々の何気ない行動‥‥‥そして日々の活動や業務‥‥‥‥これらがまず、経営理念やビジョン、そして行動指針と整合性を持って進めているのか?否か?
これが中身の形成には不可欠であると考えます。
「○○さん、その活動は‥‥らしくないね」
「○○さん、その行動は‥‥らしいね」‥‥‥こんな言葉が社内に聞こえるようになると定着しつつある証だと思います。
もし定着しないのであれば、それはもはや組織としての体を成していません。
リーダー不在という事になります。
組織とは、リーダーの下、まず決められた事を決められた通りに行う事が出来るようにしなければならない‥‥ものです。
ブランディングの効果の1つに、組織がまとまる‥‥‥一体感が生まれる‥‥その結果、組織強化に繋がると言われています。
当初はリーダーが先頭を切って導かなければなりませんが、知らず知らずの内に、個々が「‥‥らしさの行動、活動」をし出している‥‥‥‥‥こうなれば組織強化も成され、もう本物です。
「‥‥らしさの追求」にはゴールはありません。
この行動や活動を続けて行く事‥‥‥これこそがブランディングという訳です。
ここまで、社内に浸透をすれば、次に見た目を整えるビジュアルアイデンティティーやコーポレートアイデンティティーに費用を投じても大丈夫です‥‥‥‥‥‥こんな順序でブランディングを進めては如何でしょうか?
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